Ryosuke Kobayashi Guitars

神奈川県相模湖に工房を構えるギター製作家・小林良輔のブログ。製作日誌や理念を綴っています。

Yanase Cedar Project (3)

マルチピース/ブックマッチラミネートのバック板の加工です。

まずは木取りです。簡単なテンプレートを作って、美しい杢が入るように木取ります。

f:id:RyosukeKobayashiGuitars:20171220001648j:image

 

切り出しました。

f:id:RyosukeKobayashiGuitars:20171220001704j:image

 

バインディングと統一感を出すために、エボニーの装飾を挟んで接ぎました。

f:id:RyosukeKobayashiGuitars:20171220001713j:image

 

外周をラフカットしましました。

f:id:RyosukeKobayashiGuitars:20171220001732j:image

 

次にラミネートをしたのですが、力木と同じRのディッシュ上で接着しました。

下の写真はラミネート後、力木接着前です。すでにRがついています。

板をラミネートすると厚み以上に硬くなるので、力木を接着するときに板に無理なテンションをかけないためです。f:id:RyosukeKobayashiGuitars:20171220001743j:image

 

この後は力木を接着していつも通りクラドニ技法を使ってチューニングします。

 

 

『Yanase Cedar Project とは?』
 
私の母親の故郷である高知県の県木、土佐杉/魚梁瀬杉(やなせすぎ)に焦点をあてたプロジェクトで、通常ラインとは別で製作を進めているギターです。
サウンドメッセ in OSAKA2017」と「TOKYOハンドクラフトギターフェス2017」にて展示予定なので是非ご高覧ください。宜しくお願いいたします。
 
仕様と製作過程の写真を順にアップする予定です。
 
トップ:ベアクロウスプルース
サイドバック:魚梁瀬杉(マルチピース、ラミネートサイドバック
指板:エボニー(魚梁瀬杉インレイ)
ネック:アラスカンイエローシダー/魚梁瀬杉
ロゼッタ:魚梁瀬杉、彫刻、ブルーパウア
弦長:630mm
その他:マルチピースバインディング、ブルーパウアパーフリング