シンコーミュージックさんより『アコースティック・ギター・ブック59』が発売されました。
特集の"My Guitar, My Own Sounds 古今東西のプロ・ギタリストたちが使用する愛機の肖像"をはじめとして、今年3月にご逝去されたHeadway社の名工・百瀬恭夫さんの追憶記事、サウンドメッセ in Osaka 2024やTOKYOハンドクラフトギターフェス2024など、今号も盛りだくさんの内容です。
また、"ルシアー特別対談×3〜ギター作りの可能性〜"として、僭越ながら松田倫宏(Michihiro Matsuda)さんと対談させて頂きました。(親しみを込めて)"ミチさん"はご承知の通り米カリフォルニア在住の世界的に著名なギター製作家です。ミチさんと知り合ったのは私がギター作りの世界に飛び込んだ15年ほど前、当時既に名声を得ていたミチさんに相談のメールを送ったことがきっかけでした。同じ日本人として、アコースティックギターの本場アメリカで活躍するミチさんは製作家を目指す者にとって尊敬と憧れの対象だったのです。それから私がRoberto-Venn School of Luthiery(ロバートベン)で学んでいた時、カナダの師匠Sergei de Jongeさんの元で弟子修行していた時に同行した展示会、独立後の国内展示会などの折に色々とお世話になってきました。常にミチさんの背中を追いかけている私が対談をさせて頂くことは恐悦至極で、対談相手というよりむしろミチさんの1人のファンとしてお話しさせて頂きました。私にとって今回頂いた企画は改めてミチさんの感性やギターの捉え方について多くの刺激を受けるとともに、製作家としての在り方を見つめ直す学びの場となりました。ミチさん、展示会中の貴重なお時間を頂きましてありがとうございました。
"ルシアー対談"のvol.1とvol.2は、それぞれMario Beauregardさんと西恵介さん(Keystone Stringed Instruments)、荻野裕嗣さんとIsaac Jangさんで、これまた尊敬する製作家の方々のとても深い内容の対談になっております。
是非お手にとってご覧くださいませ。よろしくお願いいたします。
