Ryosuke Kobayashi Guitarsでは、音作りにおいてクラドニによるチューニングを行なっています。ここ最近、展示会やSNSでよく質問を受けますが、これは単純に振動(の節or様子)を可視化するためのものです。
ギターの形上、板がフレーム(リム)に接着されると、ロワーバウトは必ずモノポール運動をします。縁が固定されてトランポリンのように動くからです。
私は板単体の状態ですでにモノポール運動をしていれば、フレームに接着された後に「より強制的でない」、「エネルギーのロスが最も小さい」モノポール運動をするのでは?と考えています。
ロワーバウトで木屑が円を描けばチューニング完了です。
(下の写真の)左上がチューニング前です。円の下側が開いています。
ここから力木を削って剛性を調整し、右側のようになればチューニング完了です。
今回は最初から目標の運動に近い運動をしていたので簡単でしたが、、、
下はMadeleine Peyrouxさんのギターを作ったときの様子です。左下の運動から右下の運動にコントロールするのはとても苦労しました。